身体のメカニズム

*身体を支える土台となるシステム(置性系システム)

*左右の重りを支点で支えるヤジロベエ式復元システム(吊性系システム)

人体は、この2つのシステムが互いに影響し合いながらバランスをとっています。それぞれのメカニズムを見てみましょう。

身体を支える土台となるシステム

足・膝・股関節など重心バランスをとるシステム

平衡バランスシステムには深部感覚(関節にあるセンサー)、内耳(三半規管)、小脳での信号を受け取る機能、そして配信する機能があります。

左右の重りを支点で支えるシステム

骨格の筋肉に吊るされたブランコ状態にある下顎の骨は、頚椎1番(首の骨)を支点にバランスとる役割(二重重力平衝調整構造)をしています。

顎関節・頚椎1番・仙腸関節(仙腸関節)はあらゆる疾患に直接結びつくため、これらの場所は治療における最重要ポイントになります。

理想な身体の構造と痛みの原因を理解する。

脚は距腿関節(足首の関節)が後方に位置することで、スムーズな前方移動を可能にします。理想的な姿勢とは、身体の重心を少し前に(腰を反り気味に)し、筋肉を使わない状態で、足の指を少し踏ん張った形で立つのが本来の理想的な姿です。

靴に圧迫され、歩く機会が極端に減った現代人の足は、膝や股関節、そして背中を曲げながら顎を突き出すこと、全体のバランスがとれるような姿勢をとってしまいます。この状態では、使用する必要のない余計な筋肉に負担がかかるので、その負担が腰・肩・膝に痛みとして症状を出します。

細かな検査鑑別と、的確な治療

治療を始めるにあたり、脚の筋力・靭帯の緊張をほぐすことで身体の基盤を整えます。続いて、さらに身体の要となる骨盤(股関節・恥骨結合・仙腸関節・腰仙関節)を整えていきます。

また、屈曲してしまっている部分(各移行椎、膝や股関節など)も確認し、問題がある箇所を施術していきます。

これまでの状況は横から見た身体での問題です。背中から見た身体の状態も確認し、左右差を見極めながらそれを解消することで治療していきます。

これらのメカニズムの中、外傷(外側から力が加わる)が原因でバランスを崩してしまう場合がほとんどです。仕事で長く座位姿勢でいる方も多いと思います。内臓の機能低下によって姿勢が変化してしまうケース、転倒によって内臓へ余計な力がかかってしまうケースなど、バランスを崩してしまう原因は人それぞれ。意外かもしれませんが、歯科治療から噛み合わせのずれが起こってしまい、身体全体のバランスに影響してくることもあります。

以上、身体のメカニズムはこの2つ(置性系・吊性系)のバランスシステムの中、たくさんの原因が重なり、様々な症状を引き起こすのです。